Lingerie Talk @ Lingerie Press vol.6

『SIMONE PERELE』CEOマチュー・グロドネルさん(後編)

「フランスと日本の女性が共通して求めるのは品質、フィット感、繊細さ」

ランジェリー界で活躍する方々のルーツ、ポリシー、そして夢を語って頂く、「Lingerie Talk @ Lingerie Press」。今回はフランスを代表するランジェリーブランドのCEO、マチュー・グロドネルさんの登場です。たった1日半の日本滞在だったため、新聞・専門誌各社の囲み取材というかたちでインタビューが実現しました。今回は、その後編をお届けします。

約75%はフランス国外の売り上げ、今後はさらにグローバルに。

取材陣:フランスと日本のランジェリーに対する考えの違いは感じますか?

マチュー・グロドネルさん(以下、マチュー):もちろん自国のカルチャーが異なれば、ランジェリーの捉え方にも違いがありますが、共通点も多くあります。『SIMONE PERELE』の全売上額の約75%はフランス国外が占めていますから、カルチャーの違いや個人の好みの違いなどに応じて、多くの選択肢が持てるように心掛けています。先ほど「ランジェリーは女性が最初に身につけるアクセサリー」と申しましたが、そこには機能性と美しさの両方が必要です。ランジェリーに求めるものは、国によって、個人によって様々ではありますが、フランスと日本の女性両方に共通しているのは、「品質」「フィット感」「繊細さ」ではないでしょうか。

取材陣:コレクション制作にあたり、ファッショントレンドを意識しますか?

マチュー:ランジェリーはファッションの一部ですから、もちろん意識しますよ。ただ、アウターと同じようなサイクルで、次々と変化していくのは難しいですね。なぜなら、ブラジャーは完璧なフィッティングのために、ミリ単位でパターンにこだわりますし、新製品を開発するために多くの時間を要しますから。良い製品が完成すれば「ANDORA」のように10年以上愛されるロングセラーコレクションもあります。

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2016年秋冬コレクション「JAIPUR」。今シーズンのテーマは“シルクロード”。代表するこのコレクションには、インド北西部、ラジャスタン州の都市の名がつけられています。

「CEYLON」チャイナブルーと名付けられた艶やかなカラー。グラフィカルな大輪のバラがバストの中心にくるように配されています。

「CEYLON」チャイナブルーと名付けられた艶やかなカラー。グラフィカルな大輪のバラがバストの中心にくるように配されています。

若い世代にブランドを提案するために、パリに路面店をオーブン

取材陣:今後の展望を聞かせてください。

マチュー:さらにグローバルな展開を考えています。それに、若い世代にも、もっと『SIMONE PERELE』というブランドを提案していくことが必要だと考えています。そのひとつとして、今年4月、パリに『SIMONE PERELE』の路面店をオープンさせました。きっと良い接点になるのではないでしょうか。もちろんデジタル戦略も加速させていく予定です。すでに、『SIMONE PERELE』のウェブサイトもインターナショナルに対応できるように着手していますし、Eコマースの売り上げも伸ばしていきたいです。SNSにも積極的に関わっていくつもりですよ。それと同時に、若い世代にも、もっとブティックや百貨店に足を運んでもらうようにしていきたいと思っています。

取材陣: 『SIMONE PERELE』にとって、日本はどんな存在ですか?

マチュー:日本での販売は1980年代前半から始まっています。『SIMONE PERELE』が世界へ出て行くにあたり、日本は最も早い時期に販売を始めた国でした。もちろん、30年以上に渡って日本で販売することができているのは、ビジネスパートナーであるワコールのおかげです。

取材陣:ワコールとパートナーシップが続いた秘訣は?

マチュー:弊社とワコールは、多くの共通点があるからではないでしょうか。「何より品質を大切にしていること」「革新を忘れないこと」「プロフェッショナルであり続けること」これが、もっとも重視するべき共通点だと思います。いつか日本でも、路面店がオープンできればいいですね。

マチューさん、ありがとうございました!

「BYZANCE」現在のトルコ イスタンブールにあった都市の名前に由来。エキゾチックな文様のエンブロイダリーレースが印象的。

「WISH」昨年発売されて以来、人気のコレクション。2016年秋冬の新色は“パプリカ”と名付けられた明るいレッド。

 

インタビューを終えて……

マチュー・グロドネルCEOは、まさに、フランスを代表するランジェリーメゾンに生まれたサラブレット。エレガントな雰囲気と端正なルックスが相まって、「ランジェリーは女性が最初に身につけるアクセサリー」との発言の際には、女性編集者の間から溜息が漏れる場面も。と同時に、現在の課題をしかと捉え、その改善策を的確に説明する姿は凛々しく、シモーヌ ペレール社の新たなステージの幕開けを感じさせました。

次号(11月15日公開予定)は、来日したクリス・ソニックのインタビューをお届けします。

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