Lingerie TALK vol.14 『Aubade(オーバドゥ)』

『Aubade』ブランドディレクター クレール・マッソンさん(後編)

「”誘惑のレッスン”も誕生から25年、
2017年秋冬から新しいAubadeの象徴として
"Parlez-vous Aubade?"シリーズをスタートさせます」

 

ランジェリー界で活躍する方々のルーツ、ポリシー、そして夢を語って頂く、「Lingerie Talk @ Lingerie Press」。

今回は、フランスを代表するブランド『Aubade』のビジュアルすべてを統括するクレール・マッソンさんをパリ国際ランジェリー展の会場でキャッチ!誰もがうっとしてしてしまうあのビジュアルはどのようにして生まれるのか、じっくりインタビューさせて頂きました。

「バレンタインキャンペーンとしてショートムービーを制作。
素晴らしい仕上がりですよ!」

 

川原好惠(以下、川原):パリ国際ランジェリー展では、Aubadeとして大きな発表がありましたね?

クレール・マッソンさん(以下、クレール):そうなんです。Aubadeにとって、大きなEvolution(進化)を発表しました。Aubadeの代名詞でもある、モノクロのビジュアルにメッセージを添えた「誘惑のレッスン」シリーズを2017年春夏シーズンで終了し、2017年秋冬シーズンより「Parley-vous Aubade? (Aubadeについて話さない?)」シリーズをスタートします。ビジュアルを今回発表しましたが、このキーワードを国際的に使用するかどうか、今、最終調査をしているところです。

川原:「Parley-vous Aubade?」シリーズについて、もう少し詳しくお話ししていただけますか?

クレール:ご存知のように、「誘惑のレッスン」シリーズは1992年にスタートして以来、皆さんに長く愛されてきました。ブランドのDNAであると言っていいでしょう。ただ、25年を経た今、Aubadeを象徴する新しいものが必要であると判断しました。「誘惑のレッスン」シリーズでは、パートナーを誘惑するためのレッスンをドラマチックに、そしてポエティックに綴ってきたわけですが、そのレッスンを25年にわたって十分に学んだあと、次のステップへ進むことを提案しています。それを「Parley-vous Aubade? (Aubadeについて話さない?)」というキーワードで表現しました。「パレヴ〜?」という発音も、言いやすく、覚えやすいと思っています。愛のレッスンを受ける女性から、自ら愛を語り表現する女性へ……そんな変化をイメージしています。

川原:写真の表現も変わりましたね?

クレール:そうです。よりボディに寄ったアングルにし、「Body Talk」のイメージを前面に押し出しています。

川原:とても大きな進化ですね。他に新しくチャレンジしていることはありますか?

クレール:バレンタイン用のショートフィルム2本が完成したので、2月8日から14日の間放映します(注・インタビューは1月23日に行われました)。ミステリアスでセクシー、とてもAubadeらしいムービーが出来上がりました。短いバージョンはTF1とBFM(共にフランスのテレビチャンネル)でCMとして流れます。長いバージョンは、36のUGC FIRM(映画館)で映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー(日本公開は6月)』の本編上映前に流すんです。エキサイティングでしょ!

川原:素晴らしいプロモーションですね。今展で発表した2017年秋冬のビジュアルは、いつ撮影したのですか?

クレール:2016年の6月下旬にコレクションのプロトタイプがほぼ完成したので、それからマーケディングチーム内でアイデア出しが始まります。様々なディスカッションと準備を経て、10月に撮影しました。シーズンビジュアルは、モノクロ写真1日、カラー写真1日の2日間で撮り終えます。春夏シーズンは水着があるので、さらにもう1日かけます。

川原:これだけクオリティの高いビジュアルを、そんなに短期間で撮影するんですね!

パリ国際ランジェリー展のAubadeスタンド外壁に飾られた「Parley-vous Aubade?」シリーズのビジュアル。「誘惑のレッスン」シリーズに比べ、よりボディに寄ったトリミングで、まるでボディが語りかけてくるようなイメージに。

パリ国際ランジェリー展のAubadeスタンド内のスタッフが着ていた、「Parley-vous Aubade?」とプリントされたTシャツ。

 
6月には第三子となる女の子が誕生
「待望のAubade Girlよ!」

川原:ランジェリートレンドを牽引するAubadeのビジュアル制作を担うというのは重責だと思いますが、長い間、その仕事を続けて来られた原動力は何ですか?

クレール:良いチームに恵まれた、そのひと言に尽きると思います。もちろん、チーム以外の会社の人々にも、本当に恵まれました。

……と、インタビューも終りになろうかという時に、通りかかったあるマダムが、クレールさんに「おめでとう」と挨拶し、クレールさんがお腹をさすりながら「ありがとう」と返す場面に遭遇。

川原:クレールさん、もしかして……?

クレール:そうなんです。6月に第3子が生まれます。上2人は男の子で、3人目は女の子。待望のAubade Girlが生まれるので、本当に楽しみ! 4月から産休に入って6月に出産し、10月には復帰する予定です。

川原:3人のお子様を育てながら、お仕事も続けられるのは、素晴らしいですね。

クレール:フランスは、働くママにとって、いい環境だと思います。それに、私にはとてもいいナニー(ベビーシッター)が付いてくれています。3人目の子も、彼女が「OK」と言ってくれたから生むことを決めたんですよ(笑)!

川原:そうなんですね! 次回、お会いするときは、可愛いAubade Girlの写真を見せてくださいね。今日は、ありがとうございました!

バレンタインに向けて制作されたショートムービー。Aubadeらしい「男女間のセダクション(誘惑)のゲーム」を感じられる仕上がりですが、これを元国営放送であるTF1で放映するところが、さすがアムールの国フランスです。さらに、映画『フィフティ・シェイズ・ダーカー』上映前に流すなんて、まさにマーケティングの勝利。そんな文化のフランスが羨ましく感じます。

 

インタビューを終えて……
私自身、クレールさんにインタビューするのは3回目だったのですが、質問に対し、(わかりやすい英語で)的確かつ明快に答えてくださる才女という印象は変わらず。Aubadeというグローバルブランドのマーケティングチームを率いる重鎮でありながら、ユーモアがあってとてもフレンドリー。「聡明な女性」というのはこういう方のことなのだと、あらためて思い知りました。今回は偶然にも、プライベートな事までお話を聞くことができて、本当に楽しくインタビューさせていただきました。そして、Aubadeにとって、大きな変革となる新ビジュアル「Parley-vous Aubade?」シリーズに、大いに期待します!

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