Lingerie TALK vol.33『Aubade』

『Aubade』取締役

マルチナ・ブラウンさん(前編)

 

『Aubade』をインターナショナルなブランドへと

さらに成長させること、それが私の仕事

ランジェリー界で活躍する方々のルーツ、ポリシー、そして夢を語っていただく、「Lingerie Talk @ Lingerie Press」。今回は、パリ国際ランジェリー展終了後に『Aubade』パリオフィスを訪れ、クリエイティブからセールスまで商品に関わるすべてを統括するマルチナ・ブラウンさんにインタビューさせていただきました。今年、60周年を迎える同ブランドは、キャンペーンビジュアルや店舗デザインなどを変革中。その指揮をとっているマルチナさんの素顔に迫ります。

『Wolford』に10年、
その時の功績が認められ『Aubade』へ
  

川原好惠(以下、川原):昨日まで開催されていたパリ国際ランジェリー展の『Aubade』スタンドは連日大賑わいでしたね。今日は、お疲れのところ、お時間をいただき、どうもありがとうございます。

マルチナ・ブラウンさん(以下、マルチナ):今年、『Aubade』は60周年という記念すべき年を迎えました。私達は今、「Parlez-vous Aubade(オーバドゥについて話さない)?」キャンペーンをスタートさせたり、マガロン(雑誌とカタログを合体させたもの)を作ったり、店舗デザインを変えたり、様々なことに挑戦しています。ボディ・ランゲージを作って、スタンドの外観に飾ったのですが、ご覧になりましたか?

川原:はい! 「MERCI」の文字に近づいてみたら裸の人文字だったので、とても驚きました。

マルチナ:あの人文字はAからZまで作ってあります。これから、色んなフレーズのボディ・ランゲージが登場しますよ。楽しみにしていてください。

川原:マルチナさんが、『Aubade』に入社されたのは、いつですか?

マルチナ:2015年の終わり頃です。『Aubade』は現在、スイスのニットメーカーCALIDAグループの傘下であることはご存知ですよね。CALIDAの前オーナーが『Aubade』をグローバルブランドにステップアップさせるために人材を探していて、私に声をかけてくれたのがきっかけで入社しました。

川原:それまではどんなブランドで活躍されていたのですか?

マルチナ:私はドイツ南部の生まれで、大学を卒業したあと、ドイツのレッグウェアブランド『FALKE』に入社、次は洋食器ブランド『Villeroy & Boch』へ。そしてオーストリアの『Wolford』に10年間務めました。それぞれのブランドで、マーケティングやコミュニケーションの仕事に携わってきたのですが、『Walford』に務めた10年の間に、ランジェリーを軌道にのせ、グローバルブランドへと成長させたことを評価していただき、『Aubade』へ誘っていただいたのだと思います。

川原:オーストリアはドイツの隣国ですけれど、パリに移住すること、フランスの会社に入ることに不安や抵抗はありませんでしたか? 同じヨーロッパでも、ドイツとフランスでは文化や習慣など色々と異なることが多い気がしますが。

マルチナ:ドイツ語のほかに英語とフランス語が喋れましたし、もともとフランスがとても好きでしたから、声を掛けていただいた時に迷いはありませんでした。『Aubade』はとてもナイスで美しいブランド。そこで働くことができて、とても光栄だと思いました。

パリ国際ランジェリー展『Aubade』スタンドに掲げられた、マガロンの表紙。あえて下着を着せないところが、フランスっぽい。

60周年を記念して作られた“ボディ・ランゲージ”。今回は「MERCI」でしたが、次回はどんなフレーズになるか楽しみ。

パリ国際ランジェリー展入り口で配布されたバッグ。ほとんどの来場者がこれに資料を入れて街へ出るので、かなりの宣伝になりそう。

プレスには、『Aubade』の60年の歴史を記すリリースが配布されました。貴重な資料です。

ちょっと古くさい趣味だけれど
実は編み物が大好き!

 

川原:学生の時から、ファッションビジネスを仕事にしたいと思われていたのですか?

マルチナ:いいえ、実はまったく思っていませんでした。私が大学で学んだのは、政治と中東文化。まったくファッションとは関係ないですよね(笑)。そのうちに、心理学に興味を持つようになり、その延長線上にマーケディングがあり、現在の仕事につながっています。ファッションと関係があると言えば、昔から編み物が大好きだったことくらいでしょうか。編み物が趣味なんて、とても古くさくておかいしいでしょ(笑)。

川原:ご自分でも、何か作ったりしたのですか?

マルチナ:もちろん、帽子、マフラー、手袋、セーター……色んなものを作りました。プライベートも仕事も忙し過ぎて、しばらくやっていませんでしたが、最近また始めたんです。編み物って、やっぱり楽しい! 編み物が好きだったから、大学卒業後は『FALKE』に入社したとも言えますね。

川原:たしかに、すごく意外です!あらためて、マルチナさんの今のお仕事の内容を教えてください。

マルチナ:商品企画、マーケティング、セールス、PRなど、商品に関わるすべてのことを統括するのが、私の仕事です。大切なのは、広い視野に立って『Aubade』というブランドを見る事、そしてインターナショナルなブランドへとさらに成長させること、それが私の役割だと思っています。

*次号(2/28公開予定)では、マルチナさんが『Aubade』に入社してから実際に取り組んだことを、詳しくお聞きします。

これからシーズンごとに発行される“マガロン”。「今の『Aubade』がすべてわかる読み物」とマルチナさん。

2017年秋冬シーズンより新しくなったキャンペーンビジュアル、「Parlez-vous Aubade(オーバドゥについて話さない)?」シリーズ。着用しているのは、60周年記念アイテム。

新たなコンセプトの内装になったパリ・トロンシェ店。これまでの赤×黒からオフホワイト×パウダーピンクへとキーカラーが変わり、シックな雰囲気に。

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